この記事で分かること
- 一型糖尿病の妊娠出産
- 4人の出産の経験談
- 妊娠出産をしてよかったこと
私は、一型糖尿病もちの主婦です。発症は5歳で、そこから今までずっと病気と二人三脚です。
1型糖尿病に限らず、病気を持っていると妊娠や出産にはリスクがあるんですよね。
しかし、私は4人産んでいるんです。
一型糖尿病なんだけど、奇形児生まれるリスクあるって本当?
10ヶ月も血糖値コントロールする自信ない
不安な時は、実際に体験している人の経験談こそ、一番説得力がある資料となりますよね。
不安なあなたにも、「こんな人もいるんだ~」と励ませるように、リスクも含めて、暴露していきたいと思います!
あくまでも私の体験談なので、医学的根拠はありませんよ。
一型糖尿病を持っていて妊娠希望のあなたは、この記事を読んで、妊娠から出産で気を付けることを確認しておきましょう。
一型糖尿病の人が妊娠するリスクは?
一型糖尿病のお母さんが妊娠した場合は、いろいろなリスクがあります。
お腹の赤ちゃんへのリスクと、お母さん自身のリスクがありますので、確認しておきましょう。
血糖コントロールをさぼってしまうと、リスクが高まります。
ちなみに、巨大児と低血糖、呼吸困難は私の子供がなりました。
赤ちゃんの体は妊娠初期に形成されますから、その時、きちんとコントロールしておく必要がありますね。
一型糖尿病の妊娠は、血糖コントロールをきちんとしてないと、お母さんの体にもリスクが高まってしまいます。
私は、妊娠高血圧症候群になりましたし、巨大児で産んだ時は羊水も多かったです。
血糖コントロールは、とても難しいのですが、慣れてくればそれが日常になり、苦にならないですよ。
上記のリスクはありますが、全員がこのようになるわけではないです。
一型糖尿病であったとしても、きちんと血糖コントロールしていれば、大丈夫ですよ。
そんなに重たく受け止めることも、ないと思います!
お医者さんは、リスクばかり言ってくるんです。仕事ですから、最善を尽くすという意味では、しょうがないですけどね。
長い人生の中の10ヶ月間だけ、特に頑張ればいいだけ!
そう思って、気楽に行きましょう(笑)10か月間だけ頑張れば、かわいい赤ちゃんに会えますよ。
一型糖尿病の人が行う妊娠前の血糖コントロール
一型糖尿病の私は、結婚して仕事もやめたので、子どもが欲しいと思い、妊娠について調べ始めました。
- ヘモグロビンA1Cは6.0以下(当時の基準)にすること
- 計画妊娠すること
私の主治医は、これがクリアできてないと、危ないと言われました。
少し前からヘモグロビンA1Cは0.4くらい高めに出るようになったので、現在だと、6.4ということになりますね。
当時の私は、一型糖尿病の管理もずさんでしたので、血糖値高いことが普通でした。したがって、A1Cは7.0以上あったと思います。
そこで、A1Cを下げるため、血糖測定(1日4回以上)をし、高すぎず低すぎず保って1か月後、主治医のところへ行きました。
そうしたら、6.0になっていました。やればできるんですね(笑)
この1カ月間、毎日4回以上血糖測定していたので、血糖を測ることが普通にできるようになっていました。
妊娠中は、1日4回以上の血糖測定が基本です。最初のころは苦痛でしたが、慣れれば日常化して何とも思わなくなりますよ。
主治医からOKサインが出て、計画妊娠することになります。栄養も、サプリ使いながらとりましょう。
一型糖尿病の私が経験した妊娠と出産の体験談
ここからは、私が実際に妊娠して出産したときの体験談をご紹介します。
1人目
最初だったので、特に気を付けていました。一型糖尿病も含めて、糖尿病の人から奇形児が生まれる、ということは、どこにでも書いてありますよね。
赤ちゃんの体ができるのは、妊娠初期です。したがって、最初3ヶ月くらいは、血糖測定して、血糖値100くらいをキープするように努力しました。
中期になったらそこまで気を使うことなく、1日4回の測定、インスリン注射で日常を過ごしていましたよ。
妊娠後期になると、食べる量が増えて体重も増えました。
血糖も下がりづらくなるので、多めにインスリン注射していましたよ。
それでも最初の妊娠なので、気を使っていましたよ。体重は、かなり増えましたけど(笑)
37週で全て試しましたが、40週になっても生まれませんでした(笑)
41週になったら誘発しましょう、と言われたので41週に入院。入院日に検査していたら、急に破水しました。
その後、陣痛もきて、あっという間に生まれましたが、4000g越えの赤ちゃんでした。
しかし、41週で4000gならまだましです!特に異常もなく、元気な赤ちゃんでした。
2人目
そろそろ二人目が欲しいな、と思ったのでまた血糖管理はじめました。
それでも、1人目を妊娠した時から1日4回血糖測定は、安定してやっていたので、そこまで問題なしでした!
妊娠し、1人目と同じように最初の3カ月はかなり努力して血糖安定させ、中期ごろから体重うなぎのぼり…。
そして、35週のときに1日4㎏増えたことがあって、変だと思い病院へ連絡。
すぐ来てと言われて、検査したら「妊娠高血圧症候群」気味だと言われました。
もともと低血圧の私が、血圧も上がってきていたんですよね。
一型糖尿病の人は、妊娠高血圧症候群になりやすいと言われますが、それが原因なのかは、分かりません。
次回の検診時下がってなかったら入院して出産しましょう
このようになったので、次の検診時は、入院準備をして病院へ行きました。
案の定、下がっていなかったので、36週で入院して誘発分娩し、3600gの赤ちゃんを出産しました。
36週は早産なんですよね。この子は呼吸が上手くできなくて、さらに、黄疸にもひっかかり、一緒に退院できませんでした。
新生児の病棟に入院していて、搾乳した母乳をもって病院に毎日通っていました。
呼吸が上手くできないのは、早産の影響もありますね。
できるだけ、お母さんのお腹の中に、入っていた方がいいと分かった瞬間でした。
3人目
引越し直前に分かり、「え~」って感じでした。もちろん、突然だったので血糖管理もちゃんとやっていないですし、計画妊娠でもないです。
引越しをして、すぐにつわりがきたので、慣れない土地で辛い思いしていました。
妊婦検診の病院も、激混みで、2時間待ちが当たり前でした。一型糖尿病なので、基本は総合病院です。
2番目の子が、まだ1歳だったので、2時間待ちとてもきつかったです。
中期になって、食べる量も増えたので、体重も増えました。注射の量も、必然的に増えますよね(笑)
妊婦検診で、頭の大きさが10㎝になっているから誘発して出しましょう、と言われました。
また誘発して、37週で3900gの赤ちゃんを出産しました。
この子も呼吸が上手くできなかったのですが、1日くらいでそばにいられるようになりました。
4人目
気づいたのは、つわりが来た時なんですよね。
なんかつわりの症状に似てる
そう思ったので、市販の検査薬を購入し、検査したら陽性でした。
血糖管理もきちんとしていませんでしたし、皮膚科の抗生物質も飲んでいたので、ヤバいと思ってすぐ病院に行きました。
病院でうむかどうか聞かれたときに、4人目だし血糖管理もきちんとしていなかったので、迷ってしまいました。
中絶するのにも、糖尿病はリスクがあるらしいんです。
医者には、出産よりもリスクが伴うと言われました。
一型糖尿病の人は、妊娠出産するのも、諦めるのもすごく大変なんですね。
うむ方向で、話を進めました。つわりは今までで一番ひどく、期間も長くてつらかったです。
吐くのは当たり前で、むしろスッキリするからよかったです(笑)
そして、つわりが終わると食欲も一気に戻ってきました。
そして、ママ友と出かけて食べ放題とかたくさん行っていました!
この時点で、血糖は高かったと思います。注射はうっていましたが、食べる量が多すぎて打つ量も増えました。
その結果、かなり太ってしまい、赤ちゃんも大きくなりすぎて、早く出さなきゃいけないということになり、36週で誘発分娩。
36週で4100g以上でした…。お医者さんたち、あまりにも大きくて笑っていました。
この子は、低血糖・呼吸困難で一緒に退院できませんでした。
低血糖でびっくりなのが、生まれた時、血糖値8とかだったらしいです。
お母さんの血糖がずっと高いと、赤ちゃんもそれに合わせてインスリン分泌するので、おなかから出てきた後も、同じ量分泌しちゃうらしいです。
確かに、ひと泣きしたけど、そのあと意識を失ったようで、助産師とか医者が何かしていた気がします。
低血糖で、昏睡状態だったんですね…。ちゃんと気を付けないと、赤ちゃんがかわいそうです。
4人産んだ体験談でした。それぞれの体験談で、私と赤ちゃんの様子が全然違いますから、何かしら参考になるといいな、と思っています。
体験談見て分かるかと思いますが、結構適当な妊娠期過ごしています(笑)
一型糖尿病の妊娠時の血糖値管理は病院によって違う
一型糖尿病の場合は、糖尿病専門医いて、産科がある総合病院へ行くことになります。
その病院によって、妊娠時の血糖値管理は全然違います。
1人目の妊娠時は、高血糖がダメだと言われていたので、なるべく低くしていました。
しかし、4人目の病院は低血糖になるんだったら高いほうがマシ、という考えのようでした。
したがって、4人目の時は血糖値高めだったんですけど、そうなると赤ちゃん大きくなってしまうんですよね…。
しかし、血糖が低いと、赤ちゃんの脳に影響が出るらしいです。
難しいですが、妊娠中ずっといい状態を保つことはできないし、高くなったり低くなったりしてしまうのはしょうがないです。
急に出産する可能性もあるので、入院準備も早めにしておきましょうね!
まとめ
- 一型糖尿病の人は妊娠する前にヘモグロビンA1Cを下げよう
- 妊娠初期の血糖管理は厳しくやりリスクを減らす
- 妊娠後期は血糖が下がりづらいから注意
- 高血糖が続くと生まれた赤ちゃんも低血糖になる
一型糖尿病の人でも、人によって苦労したことや体調の変化など、変わってきますので、いろいろな体験談を知ることはいいことだと思います。
健全な人でも難しい出産になる人もいますし、赤ちゃんに影響が出る人もいますから、誰でもリスクはあると思って、妊娠生活を過ごしてください。
努力の先に、幸せな出会いがありますから、10か月間頑張りましょうね。
一型糖尿病で、妊娠するのが不安なあなたは、この記事を読んで、リスクの少ない出産ができるようにしましょう。
こんなずさんな私でも、かわいい子供たちに会えたので大丈夫ですよ!
コメント